2007年01月22日

Sotheby'sでBanksyの作品が出展

banksy2.bmp

ブラーのアルバム『Think Tank』のジャケットのオリジナルが、オークションで6万2,400ポンド(約1,300万円)で売却されたり、パリス・ヒルトンのアルバム「パリス」の本物のジャケットをパロディしたものを、ロンドンのCDショップ48店に総計500枚を置き換えたり、アンジェリーナ・ジョリーが彼の作品を買い集めたことで話題になるなど、何かと話題を提供しているBanksyですが、2月にロンドンで行われるSotheby'sのオークションに出展されます。

昨年の10月に行われたSotheby'sのオークションでは総額£50,000以上を売上げ、一躍オークションシーンの寵児となったBanksy(バンクシー)ですが、その素顔は謎に隠されています。プロフィール等を一切公表せず、そのゲリラ的活動でいつも話題をさらってきた彼だけに、今回のSotheby'sの出展に関しても大きな期待が寄せられています。2月7日と8日の2日間に渡って行われる今回のオークションでは彼の7点の作品が出展される予定です。Sotheby's EuropeのChairman of Contemporary ArtであるCheyenne Westphalによると、「Banksyはとても刺激的なアーティストで、彼の作品を紹介できることはとても喜ばしいことです。Banksyは人の心を捉え、驚かせることに優れた才能があり、また、詩的であり、エネルギッシュでもあり、ユーモアも含んだ政治的メッセージを表現できる素晴らしい才能があります。」と述べています。

banksy1.bmp

今回出展される7つの作品は全て反戦争、反資本主義、反体制主義をモチーフにした作品となる。アクリルとスプレーペイントで描かれた、イギリス中部を爆撃している作品が今回出展される中でも最高値をつけており、その推定落札金額は£30,000-£50,000(700万円〜1,100万円)とされている。新聞誌の一面に描かれたこの作品は、2001年にベンダーから直接依頼されたというユニークなものである。その他にも、彼の作品としては珍しく裏面にサインがされており、ステンシル上にアクリルとスプレーで作られた「Precision Bombing」は推定落札額が£15,000-£20,000とされている。

また、今回のこのオークションではBrightonで活動しているストリートアーティスト、Antony Micallefの作品も初めて出展される。MicallefとBanksyは同じエージェントに属しており、彼も注目を集めている。BP/Amaco Portrait of the Year awards in 2000で2位に入賞した実力があるにもかかわらず、ポートレートから離れ、精密な素描をもって、より深く内面を探求した現代表現は、軽薄なPOPカルチャーの解剖された一面でもある。

Banksyの公式サイト
Antony Micallefの公式サイト

〜Jan,21 2007 artdaily.orgより〜
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2006年12月01日

Christie's Asian Contemporary Art 2006【3】

石田徹也
1973年 静岡県焼津市生まれ
1996年 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業
2005年 5月23日逝去(享年31歳)

縦横2〜3メートルのキャンバスに繰り広げられる圧倒的な世界観は、一歩踏み込めば自分もその世界に住人になりそうな危なさとあたたかさをあわせ持っています。追悼展で実際に作品を見ましたが、ショックと感動で言葉を失いました。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 80,000HK$〜(日本円約120万円〜)


カンノサカン
1970年 東京生まれ

繊細な筆使いが音を想像させるのは、カンノさんがジャズミュージシャンとだったという経歴からでしょうか。ともかくかっこいいと評判の作家さんです。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 30,000HK$〜(日本円約45万円〜)


西尾康之
1967年 東京都江戸川区に生まれ
1990年 武蔵野美術大学彫刻科卒業

「GEISAI-1」のグランプリ受賞者。この水墨画で描かれた「優麗」ではそのタイトルのとおり「ユウレイ」。自身が見た夢や幻覚などがもとになっているそうです。12月2日まで山本現代で個展が開かれています。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 30,000HK$〜(日本円約45万円〜)
作家HP


長塚秀人
1969年 大阪府に生まれ
1994年 多摩美術大学大学院美術研究科修了

風景を独特の距離感と張りつめたような色彩で撮り続けていて、まるでリアルな模型でも見ているような現実と非現実が一枚の作品の中にある作品です。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 25,000HK$〜(日本円約37万円〜)


木村了子
1967年 京都府生まれ
1997年 東京芸術大学院修士課程壁画専攻修了

独特のモチーフ使いと世界観でコアなファンを多くもつ木村了子さん。「女性上位時代」「Beauty of my Dish-私の男体盛り料理」タイトルもすばらしいインパクトがありまうす。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 60,000HK$〜(日本円約90万円〜)
作家BLOG


長谷川ちか子
1970年 新潟県に生まれ
1996年 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻修了

2004年ころから江戸時代の浮世絵版画、錦絵の手法でお化粧の「白粉」を題材に作品を制作しています。「GIFT-白粉」ドイツ語でGIFTは「毒」という意味を含み、作品の中では毒を持つものの美しさと危険性の表裏の視覚化に挑でいます。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 45,000HK$〜(日本円約67万円〜)
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2006年11月29日

Christie's Asian Contemporary Art 2006 【2】

笹山直規
1981年 滋賀県生まれ
2005年 大阪芸術大学美術学部卒業

幼少時代の対人恐怖症や持病の喘息で養護施設に2年間入院するという過去を持ち、「死の側からの視点で物事を観るようになった」との言葉通り、事故現場をモティーフに「最大の生」を表現し続けるアーティスト。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 22,000HK$〜(日本円約33万円〜)


渡辺英弘
1966年 東京生まれ 
The University of the Arts(Philadelphia, USA) BFA卒業

都市の建築物や航空機をモチーフに作品を制作するアーティスト。CGで表現された透明感のある、懐かしい風景は手からすり抜けそうな儚さすら感じます。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 20,000HK$〜(日本円約30万円〜)
作家HP


西澤千晴
1970年 長野県生まれ
1993年 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業

大和絵のような構図で何百人というサラリーマンを描く。2006年5月の香港クリスティーズ・オークションではエスティメートの3倍、750万円相当で落札されています。今回のオークションでも日本人の中で一番多く作品が出品されているようです。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 150,000HK$〜(日本円約225万円〜)


三宅一樹
1973年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了

女性をモチーフに思わず手をだして触れたくなるような木の温かみを醸し出す木彫作品。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 65,000HK$〜(日本円約100万円〜)


古井智
1959年生まれ 

世界中で行われた原爆実験を油彩でパネルに描いています。実験が行われた年月、場所、実験の内容などが詳細に明記されているそうです。 
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 45,000HK$〜(日本円約70万円〜)


小川信治
1959年 山口県生まれ
1983年 三重大学教育学部美術学科卒業

精緻な描写力で「世界」のイメージを多層的に交錯させる小川さんの作品。12月24日まで国立国際美術館で「干渉する世界」と題した展覧会を開催中です。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 30,000HK$〜(日本円約45万円〜)
作家HP


山本竜基
1976年 三重県生まれ
2002年 東京造形大学研究科修了

大きなパネルに描かれた何百人という自画像。迫力のある気持ちが動かされる作品です。クリスティーズHPで紹介されている日本人アーティストの中でも大きく取り上げられています。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 120,000HK$〜(日本円約280万円〜)


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2006年11月22日

Christie's Asian Contemporary Art November 2006 【1】

11月26日に香港のChristie'sでオークションが開催されます。そのAsian Contemporary Artで229点の作品が競売にかけれらますが、そこに出品している日本のアーティストは21人。平均年齢35.1歳という日本の現代アーティストを紹介したいと思います。今の日本の現代アートを知るにはうってつけの材料です。このChristie'sのカタログに掲載されている作品を見れば、現在のアジアや世界のアートシーンやそのトレンドを感じることができるのではないでしょうか?3回に分けて紹介したいと思います。

大竹司
1977年 神戸生まれ
2000年 金沢美術工芸大学美術日本画専攻卒業

GEISAI#4で銅賞を受賞した大竹さん。カラフルなアクリル版の上に切り絵を施した作品です。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 20,000HK$〜(日本円約30万円〜)
作家HP


澤田知子
1978年 愛知県名古屋市生まれ
2001年 成安造形大学写真クラス研究生を修了

澤田さんはは自らを被写体として外見を変化させることで、外見と内面の関係の曖昧さを追求ている作家さんで、海外での評価はとても高く、ノートン社NORTONの社長も彼女の作品のコレクターだそうです。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 17,000HK$〜(日本円約25万円〜)
作家HP


渡辺聡
1967年 兵庫県生まれ
1991年 京都精華大学卒業

無数のドット状のシールを整然とキャンバスに貼り、ペインティングの後、そのシールは一枚ずつ剥がされては別のキャンバスに移され、2点組の作品となるそうです。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 110,000HK$〜(日本円約164万円〜)


小林浩
1967年 福島県生まれ
1991年 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業

小林さんが現在のような作品を発表しはじめたのは2004から。それまではカラフルな花の絵を描かれていました。セピア色のアクリルで描かれた浮遊ぬいぐるみから不思議な時間を感じます。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 60,000HK$〜(日本円約90万円〜)


山崎史生
1974年生まれ(情報不足です)

どうぶつの頭部と人間の子供の身体が合体した像4で、とても愛くるしい雰囲気とそのどうぶつたちのリアルな視線を感じる不思議と目を離せない作品です。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 38,000HK$〜(日本円約57万円〜)


松浦浩之
1964年 東京生まれ
1984年 グラフィックデザイナーとして活動。

広告、パッケージ、装丁、ロゴデザイン等を手がける
海外でも評価の高い、東京画廊がMother Galleryのアーティストです。スピード感がある作品が特徴です。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 100,000HK$〜(日本円約150万円〜)


会田誠
1965年 新潟生まれ
1991年 東京藝術大学大学院美術研究科修了

皆さんご存知の会田誠さん。今回のオークションでは2点出品されているようです。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 150,000HK$〜(日本円約230万円〜)


加藤遼子
1982年 千葉生まれ
2005年 東京工芸大学芸術学部 デザイン科卒業

今回でChristie's香港3回目の出展となる加藤さん。日本人アーティストの中でも1番若くまだ、若干24歳。現在Gallery unseal にで個展開催中です。
推定落札金額(リンク先の作品の場合) 20,000HK$〜(日本円約30万円〜)
作家HP
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2006年05月01日

NYで春のアート・オークション、ゴッホやピカソも登場

競売大手のサザビーズとクリスティーズは、5月2日からニューヨークで春のアート・オークションを開催する。サザビーズが開催する印象派絵画とモダンアートのオークションの目玉となるのが、ピカソの1941年の作品「ドラ・マールの肖像」。この油絵はピカソの当時の愛人と猫を描いたもので、落札価格は5000万ドル(約57億円)を超えると見られている。

一方クリスティーズのオークションのハイライトは1890年に描かれたゴッホの作品「アルルの女(ジヌー夫人の肖像)」。ジヌー夫人はゴッホが通ったフランス南部アルルのカフェの経営者で、この作品はライバルであり友人であった画家ゴーギャンに捧げたオマージュといわれている。ピカソの肖像画同様、ゴッホの絵画にも5000万ドルを超える落札予想がつけられている。

絵画のオークション史上、1点につけられた最高落札金額は1億0416万8000ドルで、2年前ピカソの「パイプを持つ少年」がこの金額で落札された。それまでの記録であったゴッホの「医師ガシェの肖像」の8250万ドルをはるかに上回り当時注目を浴びた。

サザビーズ、クリスティーズともに今回のアート・オークションの総売上は1億4200万―1億9700万ドルに上ると見ている。
(ロイター) - 4月28日13時20分更新
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2006年04月21日

ギャラリーの売上はオークションの売上の5倍!?

先月明らかになった調査によると、2004年度のフランスのギャラリーでのフランスのアートギャラリーの売上がオークションの売上の5倍だったことが分かりフランスのアートディーラーは喜びより驚きの色を隠せなかった。

この結果はフランスのギャラリー協会(French Comite Professionel des d'ART《CPGA》)の会員である375人のうち230人の回答をもとに調査されたもので、その回答によると2004年度の各ギャラリーの売上は640ユーロ($768m)に上り、アートオークションの売上の127ユーロ($152m)を大幅に上回った。「”多少の誤差”を踏まえても、その差は驚くべきものだ」とCPGA会長であるPatric Bongersは述べた。

しかし、調査に参加した41%のギャラリーが税務局の目を恐れて売上高を記入しなかったケースもあり、その''多少の誤差''がかなりの額に上る可能性がある。

2大オークションハウスであるChristie'sとSotheby'sは、毎年何百億相当の美術品を海外に輸出しており、単純に国内での売上に対する数字を比べることは難しくもある。噂ではChristie'sは年間120mユーロ($144m)相当の装飾美術品や著名作家の絵画作品を輸出しているといわれている一方で、CPGAの売上は主に近代・現代アートとから成り立つものであり、この結果が想定外として驚かれた理由のひとつとなっている。また、約88%のギャラリーが現在の仕事に満足しており、72%がギャラリーの将来は明るいと見ている点も想定外の結果となっている。

通常アート市場の大きさはオークションを基準とした結果のみで測られることが多いが,この調査によりギャラリーの売上が通常考えられている数字よりも大きな割合を占めることを表した結果となっている。

【The Art Newspaperより】
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2017年12月16日

Christie'sにてターナーがイギリス人最高額で落札

Joseph Mallord William Turnerの''Giudecca, La Donna della Salute and San Giorgio''(A View of Venice)がNY Christie's のオークションにおいて$35.856m(約42億2000万円)で4月4日落札された。これは、Christie's 当初の落札推定額の約80%をも上回る金額となった。

それまでのイギリス人作家の最高落札額は、1990年に$21.1m(約24億8000万円)で落札されたJohn Constableの「The Lock」。今回はその$15mも上回る結果となった。

今回の結果は、アート市場全体がほぼ全ての分野において上向いていることを表した結果となった。ターナーは卓越した大芸術家の1人だが、近年のその価値は伸び悩んでいた。しかし、Christie's の報告では、Old Mastersと表される大芸術家の作品の売上総額は、4日のだけで$50mとなり過去最高となった。

Artprice.com(http://www.artprice.com)によると、昨年までは近年のアート市場の熱気の再上昇にも関わらず、Old Mastersの作品を含む全体的なアート作品の相場は、アートブームのピークであった1990年の価格のほぼ横倍か、下回っていた。しかしながら、アメリカ市場だけはピークである1990年を上回る状況が続いており、今回のターナーの作品もアメリカでのアート市場好調を示す結果となった。

ターナーの作品は何年にも渡りオークションで高額で取引きされてきたが、いままでの最高額は1984年にロンドンで$9mで落札された「Seascape,Folkestone」。過去10年間でもターナーの作品は9点のみしか市場に上がっておらず、今回も満を持しての登場となった。

ターナーの作品は彼の生前から高額で取引きされており、NY UniversityのMichael Moses教授によると、「画家が一文なしで屋根裏部屋に住んでいるというのは幻想にすぎず、100人中99人の画家は生前から良く売れていた画家で生活もそれなりに裕福だった」と述べている。

【4/6 FT.comより抜粋】


私もターナーの作品が大好きです。多分始めて目の前で見たのは福島県郡山市の美術館だったような気がします。イギリスに住んだことないのに『懐かしい』雰囲気で、画家の『目線』が近く感じた記憶がります。

ターナーの自画像の首のまきまき、中尾彬より上手!!



■ターナー 【Joseph Mallord William Turner】
1775-1851 /イギリス / ロマン主義
コンスタブルと並び英国を代表するロマン主義の風景画家。コンスタブルとは異なり、こちらは生粋のロマン主義的な作品を描いている。1788年14歳でロイヤル・アカデミー(RA)・スクールズに入学し、水彩画家T・モールトンの元で絵画を学ぶ。1802年27歳でRA会員、1807年32歳で同学校の遠近法教授に就任すると、クロード・ロラン著『真実の書』を参考に『研鑚の書』として歴史画、山系画、田園画、海洋画、建築画などの版画を1826年まで19年間出版し続けた。また1819年44歳の時に旅行したイタリアでさまざまな作品に触れて以来、特徴的だった色彩はさらに鮮やかさを増し、より抽象的な作風へと変貌していくことになった。1851年死去。享年76歳。

posted by takita at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | auction | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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