2006年05月24日

ギャラリー主催の公募展の仕組み 〜その3〜

文化の発展に貢献する為に、アーティストとしてどのような役割を果たすべきか。公募展に応募し、ギャラリーに参加費を支払うことで、どこかアーティストがその作品を見せる機会を持てる。これはとても意味深いことであり、参加することで行えるアート文化への貢献となる。しかし、私たちは資本主義の中で生活しており、アーティストが他のアーティストを支援する活動に参加するのは推奨される行為だが、利益追求のみを考えているギャラリーや団体への懸念は常に持ちつづけるべきであることを忘れてはならない。

最後に、公募展に参加する際には、必ず募集要項に従って応募すること。規則をかってに変更したりしないこと。もし、募集要項に「スライドを4枚郵送ください。」との記載があった場合には、4枚のみ郵送すること。4枚以上のスライドを郵送すれば、それだけ審査員への印象も悪くなる。もし、参加費が$20で4枚のスライドを送ることができ、その他1枚追加が発生する毎に料金が加算される場合には、なるべく追加が発生しないように心がけよう。あるアーティストは、多額の追加料金を支払い、何十枚ものスライドを送ることで、受賞のチャンスが増えるを考えているようだが、それは間違った考えであり、正しくはその逆である。通常、選定のプロセスで使用されるのはプロジェクターではなくライト・ボックスであり、この際に最も重要なのはそのスライドの量ではなく、作品が良く撮れているかということと、完結に読みやすく書かれているかということだけである。

"General Notes About Art Competitions" by Tim Slowinski


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「参加費用を支払うことで、自分自身の活躍の場を広げている。」欧米では、このエッセーのように、そのような考えが成り立つし、アーティストの間でもこの考え方は浸透しているように思う。日本ではどうだろう?まず、ギャラリーが公募展を主催したところで、作家自体の人数が集まるのだろうか?「ギャラリーは絵を売買するところ。」であり、アーティストを支えることで文化を支えている重要な拠点として理解している人間は少なく、アーティスト達もそのような認識を持ってギャラリーと付き合っている人も少ないのではないだろうか?

GEISAIがこの9月の#10をもって、最後になるかならないかで議論をかわしている。主催の村上隆氏も、そのGEISAIホームページで、継続に関しての苦闘を記載しているが、アーティスト自身がGEISAIのような、その活動を披露する場がなくなると一番困りるのではないだろか?「職業」としてのアートを理解してほしいならば、アーティスト自身が精神的・金銭的なリスクを負ってでもその活動の場を提供しているGEISAIのような組織やギャラリーへの協力を惜しむべきではない。そして、その協力方法も企画させる枠の中でだけでなく、その想像力を働かせた方法で真の協力をして欲しいと願う。
posted by takita at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | competition | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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