2006年05月20日

ギャラリー主催の公募展の仕組み 〜その1〜

海外のアートのニュースを検索していると、ギャラリー主催の公募展に関する興味深い記事を見つけました。海外のギャラリーのこととはいえども、日本のギャラリーも同じ問題を抱えており、「参加費」というものがなぜかかるのか?また、ギャラリー運営の内情の一部を知るにはよい記事だと思うので掲載します。きちんと内情を把握した上で、いろいろな公募展に参加すればギャラリーとアーティストの関係もよくなるのではないでしょうか?

長い文章なので2部に分けて掲載します。


ギャラリーの運営に関わるようになってから、私はいくつもの公募展を企画してきました。その際に、「何人のアーティストが応募しているのですか?」「参加料を取るなんて詐欺だ!いったい幾ら儲けているんだ?」などのマナーを度外視した質問を受けることがまれにあります。このような質問をするアーティストはまれですが、彼らの質問の内容をよく考えてみると、結局「公募展とは何か?また、なぜ参加するのか?」という根本的な疑問に突き当たります。

公募展を行うには2つの目的があります。

@ギャラリーの認知を上げること。
新しいアーティストにギャラリーの存在を知ってもらい、その作品を提出してもらうことでギャラリーの「質」を保つ。

A参加料からギャラリーの運営資金を抽出すること。
非営利団体やアーティスト運営のギャラリー主催の公募展は、通常、資金調達の手段として公募展を主催します。厳しい財政状況や、限られた公的機関からの資金の中でこの方法は多くのアート関連機関を救っています。

しかし、多くのギャラリーのオーナーは公募展主催による利益をほとんどあげていません。ギャラリー運営には皆さんの想像以上に多くの費用が掛かります。私の経験では、たとえ公募展で選出されたアーティストの個展を主催しても、その先にかかるプロモーションや個展期間中の経費などで、参加料から集めた費用の70%は消えてしまいます。しかも、その残りの30%は賞金や設備投資などで消えてしまうのです。

ほとんどのアーティストはこのような公募展に参加してもなかなか選ばれることはありません。だからと言って、ギャラリーに「だまされた」と感じる必要もありません。参加料は、今後のギャラリーの運営に対しての寄付金的役割であり、このようなギャラリーの存在があるからこそ、アーティストは作品を発表できる場所があり、ギャラリーを通して、アート業界全体の活動を支える一部に寄付をしていることになるのです。

続く

"General Notes About Art Competitions" by Tim Slowinski
posted by takita at 22:21| Comment(2) | TrackBack(0) | competition | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。千葉でカフェレストランとギャラリーを開いて3年半になります。
 来年からギャラリーに力を入れていこうと考えています。

 今までは販売目的の方ではなく作品発表の場の利用で運んできました。
 今後はいろいろな形も考えて行くつもりです。

 企画展はスペース代は無料で売り上げの30%を、レンタルの方で販売される方には売り上げの10%をいただきたいと思っています。

ちなみに3日間¥18000
    6日間¥25000(税別)です

売り上げが発生しない展示会、とある展示会で貸しスペースの意味合いも違っていいと思うのですがいかがでしょうか

ギャラリーオーナーとして未熟なのでよろしくアドバイスをお願いいたします。
Posted by いずみ めぐみ at 2006年10月11日 12:47
始めまして、いずみさん。
レス遅れまして申し訳ございません。

カフェレストランとギャラリーとは同じ建物内にあるのですか?それとも別々の場所ですか?

通常だと貸画廊と企画画廊がありますが、その両方を織り交ぜで運営されていきたいと思ってらっしゃるのですね?

今後、どのようなギャラリーとして地元、また周りに認知されたいのかということを考えると、貸スペース(貸画廊)として、また、企画画廊としての意味合いも変わってくると思います。

まずは、どのようなギャラリーとして運営するのかというコンセプトをもたれたほうが良いのではないでしょうか?統一性もなく、作品のクオリティも維持できないとなると、訪問する固定客数も維持できなくなってしまいます。

いかがでしょうか?
Posted by shiho at 2006年10月17日 01:46
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