2006年04月27日

北京で過去最大規模の検閲

中国の検閲は現代アートというものを全く理解していないが、何が気に入らないかだけは完全に周知している。北京では今月始めから、中国警察と情報省が過去最大の取り締まりをダーシャンツ国際文化保護地区で行っている。政治的問題を扱ったと思われる作品を撤去するようすでに3つのギャラリーに言い渡している。

この取締りの対象作品には、病的に顔が黄色い毛沢東が、血の色に染まった長江で水浴びをしているGao Qiangの油彩や1989年の天安門事件を子供が描くようなタッチで棒状の兵士や戦車が人々を射殺している場面を描いたWu Wenjianのイラスト作品などが含まれている。

ダーシャンツ国際文化保護地区の住人たちは、ダーシャンツが以前兵器工場から世界的にも現代アートの最先端地区へと変貌を遂げたこの3年間にこのようなことはおこらなかったと語っている。

Xindong Chenギャラリーは昨年10月に行われた「Charm and Sttength - 毛沢東と中国現代アーティスト」での展覧会で、この検閲による最初の展覧会閉鎖言い渡された。オーナーであるChen Xindongは「25年間に及ぶ経済改革後、中国がいまだにこの作品を受け入れない状況に驚いた」と話している。また、「彼らは素晴らしい現代画家であり、中国以外の世界中がそれを認めているのに」とも語った。


この検閲の基準が明確ではない。もしこの検閲を分析するならば、私的、公的な問題に関して描くにはほぼ自由だが、公共、政治的問題は検閲にかかるということかもしれない。ダーシャンツのギャラりーでは、ヌードやSEXに関する写真などは問題なく展示しているが、平面に描かれた政治的指導者は検閲官にとって厄介なものでしかないということになる。

中国で外国人として初めて現代アートギャラりーをオープンしたBrian Wallaceは、「ダーシャンツ地区ができる以前は私たちのようなギャラりーは3件しかなく、99%のアーティストはその作品を発表する場がなかった」と語った。彼の仕事は常にこの検閲に影響されてきた。2年前は1989年天安門事件の後、左手の小指を切断しその後、その切断した指を文化革命の理想的な光景として陳列したSheng Qiの個展が閉鎖を命じられた。しかし、この禁止令が人々の興味をかえって集める結果となり、Shengの作品がその後何ヶ月にも渡りギャラりーで最も売れる画家となった。

1990年に彼のギャラリーをはじめてオープンした時と比べると、その雰囲気は向上しており、「10年前は検閲官は何も言わずに作品を取り上げていたが、今では引き剥がす前には丁寧に断りを入れるようになった」とWallance氏は述べた。


posted by takita at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | news | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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